モバイルエンジニア
中途
一部出社
医師創業。“一人目”として、医療を変える。覚悟のあるエンジニアを募集。

東京都
更新日:2025/10/14
私たちは、在宅医療・介護の現場で使われる「音声認識 × AI」プロダクト kowairo(こわいろ) を開発しています。 訪問看護師が患者さんと交わす会話を録音し、AIが記録・要約・報告書生成を行うことで、医療者の「書く負担」を減らし、患者さんと向き合う時間を取り戻すことを目指しています。 お任せしたいのは、このプロダクトを“現場で本当に使える形”に仕上げることです。 言い換えれば、「医療者の手が止まらない」レベルの完成度まで持っていく責任者。 スタートアップのシード期における、プロダクトづくりの核心を担っていただきます。 開発フェーズとしては、すでに訪問看護ステーション20施設でβ版を導入し、 ユーザーの声を受けながら機能改善・UI調整を繰り返しています。 ここから先は、「使える」から「手放せない」へ進化させる段階です。 具体的には、 ・音声認識、自動構造化アルゴリズムの精度改善 ・アプリのUI/UX最適化、訪問現場でも直感的に操作できる設計 ・データ構造の再設計(医療ドメインモデル設計) ・クラウド環境の整備(AWS / GCP)とセキュリティ・パフォーマンス向上 ・医療者との現場検証、ユーザーインタビュー、UIプロトタイピング ・βユーザーのフィードバックを元にした短サイクル改善 ただ、これは「開発リーダー」や「エンジニア職」といった肩書きに収まる役割ではありません。 現場に行って、音声を拾い、看護師の手元を見ながら仕様を変える。 ときには医師と議論し、医療ドメインを学び、コードを書き直す。 そんな“泥臭い”一人目らしい戦い方をしてくれる方を求めています。 我々の目指す医療の未来は、机上の理想ではなく、現場のリアリティの上にしか立ちません。 自宅からフルリモートでコーディングをするだけの人ではなく、現場に行って顧客と対話し、プロダクトに落とし込む。 そのサイクルを楽しめる人を求めます。
現状 kowairoは、2025年5月に訪問看護向けのβ版をリリースしました。 現在10施設で導入し、1件あたりの記録作成時間を平均80%削減。 「帰宅後2時間かけていた記録が5分で終わる」という声も出ています。 開発チームは、私(代表・医師)を含め、看護師、元MR、エンジニア、医学生インターンといった少数精鋭で構成。 実際に現場に足を運び、看護師の記録フローを分解しながら「本当に必要なもの」だけを実装しています。 UIはシンプルに、機能は最小限に、価値は最大に。 そんな思想でつくっています。 課題 一方で、シード期の今は明確な課題もあります。 プロダクトの完成度はまだ「60点」。 ・音声認識のノイズ処理や環境差対応 ・要約精度のチューニング(文体・医療語彙対応) ・医療文書のフォーマット多様性対応 ・βユーザーからの改善要求対応の速度 このあたりを高速に回せる「現場対応型エンジニア」が足りていません。 また、UIやバックエンド設計を含めたアーキテクチャも暫定的なもので、 スケーラビリティ・保守性・開発体験の観点から、再設計が必要な部分も多いです。 さらに今後の方向性として、 ・電子カルテ(EHR)とのAPI連携 ・厚労省が推進する標準規格「HL7/FHIR」対応 ・音声解析からの感情推定や文脈抽出(LLM活用) などを見据えています。 つまり、今のkowairoは「現場で評価されはじめたが、まだ未完成」な状態です。 この不完全な現場に、自ら手を突っ込み、形にしていける人。 それが、今回の“一人目”に求める役割です。
このポジションの醍醐味は、“医療の仕組みをゼロから作る”という経験です。 我々のプロダクトは、医療のインフラという物理的なものの変化にとどまらず、人生の最期をより素晴らしいものにするという”人間らしさ”も大切にしています。 単なるプロダクト開発ではなく、制度・文化・現場構造そのものを変える挑戦です。 kowairoのチームには、既に医師・看護師が深く関わっています。 あなたはその最前線で、現場の声をコードに変換し、 社会実装の瞬間を最初に見届ける立場になります。 これは、どんなSaaSエンジニアリングでも得られない実感です。 「自分の実装が医療者の1日を2時間短くした」 「自分の機能が、患者の“想い”を記録に残した」 そんな手応えが、日常的に訪れます。 一人目として入るあなたには、技術的にも文化的にも“土台を作る自由”があります。 ・技術選定(言語・フレームワーク・アーキテクチャ) ・チーム開発の型(コード規約、レビュー方針) ・DevOps環境、リリース体制 すべて、あなたの意思で決められます。 いわば「未来のCTOポジションの原型」です。 同時に、このポジションは“覚悟”を求めます。 シード期のスタートアップにはマニュアルも前例もありません。 夜中に仕様を変え、休日に現場へ行くような熱量が必要です。 でも、その代わりに得られるものは大きい。 ・ゼロからプロダクトを立ち上げる総合力 ・医療ドメイン知識と現場理解 ・社会的意義と事業スケールの両立 ・本気でやり切る仲間と戦う経験 あなたのコードが、患者と医療者の“対話”を取り戻す。 それが、kowairoの、そしてあなた自身の挑戦になります。