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BDRとは?SDRとの違いと1人目営業採用の判断基準

更新日:2026.07.18

BDR(アウトバウンド型新規開拓)とSDR(インバウンド型受注)の役割・違いをわかりやすく解説。1人目営業を採用したい経営者・人事が「どちらの機能を先に担える人材を採るべきか」を判断できる実践的な記事です。

読んで欲しい方

  • 初めて営業組織を立ち上げようとしているスタートアップ・中小企業の経営者
  • 1人目営業の採用要件を定義しようとしている人事担当者
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Hitorimeであれば、様々な社内の1人目ポジションとして仕事に挑戦したい人材と出会い採用することができます。

BDRとは?SDRとの違いと1人目営業採用の判断基準

「BDR」という言葉をどこかで目にして調べ始めた方も、「インサイドセールスを立ち上げたいが、SDRとBDRのどちらを採ればいいか分からない」と採用設計で迷っている方も、この記事では同じゴールを目指します。BDRとSDRの定義を整理したうえで、「自社の今のフェーズにはどちらの動きができる人材が必要か」という採用判断の基準を、チェックリストと失敗パターンを交えて具体的にお伝えします。


BDRとは何か:30秒でわかる定義と役割

BDRとは「Business Development Representative(ビジネス・デベロップメント・レプレゼンタティブ)」の略で、自社から能動的にターゲット企業へアプローチし、新規商談を創出する役割です。コールドコールやパーソナライズされたメール、SNSでのDMなどを使って、まだ自社を認知していない相手と接点を作ることが主な仕事になります。

ターゲットは一般的に大手・エンタープライズ企業が中心で、1件の商談が成立するまでのリードタイム(検討期間)が長く、成約単価も高い傾向があります。そのぶん、アプローチ先をリサーチして仮説を立て、相手の課題に刺さる一言を届けるという「打率より精度」の動きが求められます。

インサイドセールスという言葉でまとめられることも多いですが、厳密にはインサイドセールスの中にSDRとBDRという2つの機能が含まれます。この分類は、Salesforceが提唱した営業分業モデル「The Model」を通じて日本でも広まりました。


SDRとBDRの違い:インバウンドとアウトバウンドだけじゃない

SDRとBDRの違い:インバウンドとアウトバウンドだけじゃない

SDRとBDRの差を「インバウンド対応か、アウトバウンド開拓か」の二分法だけで説明している記事は多いですが、採用要件を考えるうえではその先の3つの軸を見ておく必要があります。

比較軸SDR(Sales Development Rep)BDR(Business Development Rep)
リードの起点マーケが獲得したインバウンドリード自社が定義したターゲットリスト(アウトバウンド)
ターゲット企業規模SMB〜中堅が多い中堅〜エンタープライズが多い
主な業務問い合わせ・資料DL後のナーチャリング、商談化コールドコール・パーソナライズドメール・展示会フォロー
KPIの重心対応速度・商談化率・リード数処理量アプローチ数・アポ獲得率・ターゲット企業カバレッジ
求められるスタイル丁寧・迅速・ロジカルなヒアリング主体的・仮説提示・当たれる粘り強さ
フィットしやすいフェーズコンテンツやSEOでリードが一定数入ってきている認知度が低くリードが少ない・大手を攻略したい

日本でインサイドセールスと呼ばれているポジションの多くは、実態としてはSDR(インバウンド対応)を指しているケースが多いとされています。そのため「インサイドセールス経験者」とひとくくりにして採用しようとすると、BDRとして期待する動きができる人材と出会えないことがあります。関連して、SDRの機能設計についてはSDRとは?役割・BDRとの違い・立ち上げ方を解説もあわせてご参照ください。


1人目営業採用でよくある失敗パターン

1人目営業採用でよくある失敗パターン

1人目の営業採用でBDR・SDRの区別が曖昧なまま進めてしまうと、入社後に「期待と違う」というミスマッチが起きやすくなります。よく見られる失敗を3つ挙げます。

失敗パターン1:SDRが必要な時期にBDR型を採ってしまった

問い合わせや資料ダウンロードが月50〜100件入ってきているにもかかわらず、「新規開拓力のある人材を」というイメージだけでBDR型を採用したケースです。入社した人材は既存リードへの丁寧なフォローや商談化より、新しいターゲットリストを作ってアウトバウンドしようとします。結果として、目の前のリードが放置されて受注機会を損失し、「この人は動いているのに数字が出ない」という状況に陥ります。

失敗パターン2:BDRを採ったが、アウトバウンドの仕組みも情報も整っていなかった

ターゲット企業リストも、アプローチに使えるトークスクリプトも、CRMも何も整備されていない状態でBDR型の人材を採用したケースです。BDR人材は「誰に何を届けるか」という方針を自分で設計しながら動ける人もいますが、それができる人材は希少ですし、採用単価も相応に高くなります。準備なしに採用すると、「自分が動くべき方向が見えない」という状態になり、早期離職につながりやすいです。インサイドセールスの立ち上げに必要な基礎はインサイドセールスとは?1人目採用で立ち上げる基礎知識で整理しています。

失敗パターン3:BDRとSDRを1人に同時に期待しすぎた

「インバウンドリードも対応しつつ、アウトバウンドでエンタープライズも攻めてほしい」という要件で採用した結果、どちらも中途半端になったケースです。1人目であればある程度の幅広さは必要ですが、「どちらが主でどちらが副か」を採用前に決めておかないと、本人も優先順位をつけられず疲弊します。


自社に今必要なのはBDR型かSDR型か:採用判断チェックリスト

自社に今必要なのはBDR型かSDR型か:採用判断チェックリスト

以下のチェックリストを使って、自社の状況を確認してください。あてはまる項目が多いほうの人材を優先する採用方針が、現状に合っている可能性が高いと考えられます。

SDR型が先に必要なサイン

  • マーケ施策(SEO・広告・コンテンツ・展示会など)で月30件以上のリードが入ってきている
  • 資料ダウンロードや問い合わせへの対応が追いついていない、または遅れている
  • ターゲットは中小〜中堅企業で、比較的短期間に意思決定される
  • 単価は低めだが件数を積み上げるビジネスモデルである
  • 営業以外のリソース(マーケ担当・コンテンツ)がすでに動いている

BDR型が先に必要なサイン

  • マーケからのリードがほとんどなく、自社から攻めに行かないと商談が生まれない
  • ターゲットは従業員500名以上の大手・エンタープライズで、担当者へのリーチ手段を持っていない
  • 1件の成約単価が高く(年間100万円以上など)、少数の大型案件を積み重ねるモデルである
  • 業界のキーパーソンへのアクセスに、紹介や信頼関係の構築が必要
  • 製品やサービスがまだ市場に認知されておらず、認知拡大自体を営業が担う必要がある

どちらでもない・採用前に解決すべき状態のサイン

  • リードがなく、アウトバウンドすべきターゲットリストも定義できていない
  • 自社の営業プロセスが整理されておらず、何を商談化の条件とするかが不明確
  • 採用予算・給与レンジが相場(SDRで年収400〜500万円台、BDR型で500〜700万円台が一つの目安)から大きくかけ離れている

最後の項目にあてはまる場合は、BDR型かSDR型かという以前に、採用要件の設計と営業プロセスの整理を先に行うことを強くおすすめします。1人目採用大全では、役割定義から採用要件の言語化まで、フェーズ別に整理していますので参考にしてください。


BDR型人材に求めるスキルと採用要件の考え方

「BDR型を採用しよう」と決めた後、求人票(JD)にどう書くかで候補者の質が大きく変わります。以下の3軸で採用要件を整理してみてください。

経験面での要件(必須・歓迎の区別が重要)

経験カテゴリ必須か歓迎か具体的な記述例
アウトバウンド型の新規開拓営業必須コールドコール・メールを主体とした新規商談の創出経験(2年以上)
エンタープライズ・大手企業への営業経験歓迎〜必須従業員500名以上の企業を主なターゲットとした営業経験
無形商材・SaaSの営業経験歓迎ソフトウェアや情報サービス系の営業経験
自分でターゲット設定・リスト作成をした経験歓迎営業先を自ら定義し、アプローチ方法を設計した経験

「大手経験がある」と「エンタープライズ向けに攻めた経験がある」は別物です。大手に勤めていた営業と、大手を顧客として開拓した経験のある営業では求める人物が異なります。JDに記載する際はこの点を明確に区別してください。

スキル面での要件

  • リサーチ・仮説構築力:ターゲット企業の事業課題を調べ、「なぜ今この企業に連絡するのか」を言語化できる
  • ライティング力:パーソナライズされたメールを短時間で作れる(コピペ営業にならない)
  • ヒアリング・傾聴力:初回接触で相手の関心を引き出し、次のアクションにつなげられる

マインドセット面での確認ポイント

  • 断られることを当然のプロセスとして受け入れられるか(折れにくさ)
  • 「仕組みがない中でも自分で動き方を作れるか」という自律性
  • 数字に対して当事者意識を持ち、自分のアクションとKPIを結びつけて考えられるか

面接での確認方法については、採用面接の質問設計完全ガイド|見極め精度を高める構造化面接の作り方に構造化面接のフレームを整理していますので、あわせてご活用ください。

SDR型との比較で言えば、SDRは「渡されたリードを素早く丁寧に対応する処理能力と顧客理解力」が軸であるのに対し、BDRは「ゼロから接点を作り出す主体性と仮説提示力」が軸になります。採用要件の言語化と採用基準の設計については採用基準の決め方とは?失敗しない項目設定と運用時の注意点も参考にしてください。


まとめ:自社フェーズに合った1人目営業を採用するために

ここまでの内容を整理します。

  1. BDRはアウトバウンドで新規商談を創出する役割であり、SDRはインバウンドリードを商談化する役割です。呼称は似ていますが、求めるスキル・KPI・向いているフェーズが異なります。

  2. **判断のシンプルな出発点は「リードの量と質」**です。マーケからリードが入ってきているならSDR型を、リードがなくエンタープライズを攻めたいならBDR型を優先するのが基本の考え方です。

  3. 「インサイドセールス経験者」でひとくくりにしないことが重要です。SDR経験とBDR経験は実態が異なります。JDに「アウトバウンド新規開拓の経験」を明示することで、ミスマッチを事前に減らせます。

  4. 1人目の場合、どちらか一方の機能を「主」として採用要件に据えることが重要です。両方を100%期待すると、どちらも機能しない状態になりやすいです。

  5. 採用前に最低限の仕組みを整えることで、BDR型人材のパフォーマンスが引き出しやすくなります。ターゲットリストの定義、アプローチ方法の方針、KPIの設定は採用前に経営者側で決めておきましょう。

迷っている場合の次の一歩は、「自社にインバウンドリードが月どれくらいあるか」を数えることです。その数字が判断の起点になります。


Hitorimeは、スタートアップの1人目人材と採用企業をつなぐ転職サービスです。「BDR型とSDR型のどちらを採るべきか」「採用要件をどう言語化すればよいか」といった、1人目営業採用ならではの悩みに対して、採用設計の段階から伴走しています。採用の方針が固まっていない段階でのご相談も受け付けていますので、お気軽にHitorime(hitorime.net)をご覧ください。本記事は山下雅弘監修のもと作成しています。

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監修者

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株式会社APILLOX 代表取締役

山下 雅弘

大阪大学大学院中にインターンとしてエンジニアとしてのキャリアをスタート。大学院卒業後、AI自動テストツールの開発を行う会社にエンジニアとして入社。1年半後にフリーランスとして独立、さらに1年後に株式会社APILLOXを創業。1人称で開発してきたHitorimeを2025年1月にリリース。自身も一人目エンジニアや一人目経営企画として事業の立ち上げに深く携わる中で、「一人目」というポジションは非常にチャレンジングでありながら、早期にリーダーシップを経験でき、大きな裁量を持って自らを成長させられるキャリアだと確信。この実体験こそが、一人目人材と採用企業をつなぐHitorimeを立ち上げた原点となっている。

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