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エンジニア採用の単価相場と1人目採用のコスト最適化

更新日:2026.07.13

エンジニア採用にかかる単価の相場を採用手法別に整理し、1人目エンジニアを採用したいスタートアップ・中小企業の経営者・人事担当者がコストと品質を両立するための選択基準を具体的に解説します。

読んで欲しい方

  • 初めてエンジニア採用を検討しているスタートアップの経営者
  • 採用予算を策定中の人事担当者・採用責任者
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Hitorimeであれば、様々な社内の1人目ポジションとして仕事に挑戦したい人材と出会い採用することができます。

エンジニア採用の単価相場と1人目採用のコスト最適化

初めてエンジニア採用に取り組もうとする経営者・人事担当者から「どの手法を使えばいくらかかるのか、相場感がまったくつかめない」という声をよく聞きます。相場を把握しないまま手法を選ぶと、予算超過や採用失敗のリスクが高まります。本記事では採用手法ごとの単価相場を横断比較したうえで、1人目エンジニアという特殊なポジションで単価が構造的に高くなりやすい理由と、コストと採用品質を両立するための具体的な判断基準をお伝えします。チェックリストや予算試算モデルも盛り込んでいますので、採用手法の最終決定前にそのままお使いください。


エンジニア採用の単価とは何か:費用の構成要素を整理する

採用単価は「(外部コスト+内部コスト)÷採用人数」で算出します。外部コストとは人材紹介手数料・求人広告掲載費・スカウトツール利用料など実際に支払う費用です。内部コストとは、採用に費やした社内の人件費・工数を金額換算したものを指します。

多くの経営者が意識しているのは外部コストだけです。しかしエンジニア採用では、技術面接の準備・候補者とのカジュアル面談・コーディングテストの設計といった工数が膨らみやすく、内部コストが外部コストに匹敵するケースも珍しくありません。採用予算を組む際は、この両方を合算した「トータルの採用単価」で考えることが出発点です。


採用手法別の単価相場一覧:求人媒体・エージェント・リファラル・スカウトを横断比較

採用手法別の単価相場一覧:求人媒体・エージェント・リファラル・スカウトを横断比較

主要な4手法について、費用構造・特性・1人目採用との相性を整理します。

手法費用モデル外部コスト目安初期費用スピード技術知見の必要性
人材紹介(エージェント)成功報酬決定年収の30〜35%0円中〜速低(エージェントが一次スクリーニング)
求人広告(転職サイト)掲載課金30〜100万円/掲載掲載費遅〜中中(JD精度が問われる)
ダイレクトリクルーティング(スカウト)利用料+工数50〜150万円/年契約費高(スカウト文・技術要件の言語化が必要)
リファラル採用インセンティブ0〜50万円0円不定中(紹介者の技術理解に依存)

年収500万円のエンジニアを各手法で採用した場合の試算例

人材紹介を利用した場合、手数料30%で計算すると外部コストは約150万円です。求人広告は掲載費50万円を想定すると外部コスト50万円ですが、応募精度が低く選考工数が増える傾向があります。ダイレクトリクルーティングは年間利用料100万円のツールを使い、採用1名に絞ると外部コストは100万円相当です。リファラルは紹介インセンティブ30万円とすると外部コストは最小ですが、確実性が低く単独手法としては機能しにくい面があります。

エージェントは「支払いは採用成功後」という点で予算管理がしやすい半面、複数社に依頼しても競合が激しいエンジニア職では候補者の重複・価格競争が起きやすく、結果的に単価が膨らむことがあります。

各手法の詳細な使い分けについては ダイレクトリクルーティングとスカウトの違いとは?自社に合う採用手法の選び方を解説 も参考になります。また、スタートアップがエンジニア採用で使える媒体の詳細比較は エンジニア採用媒体を徹底比較|1人目採用に最適な選び方 でまとめています。


1人目エンジニア採用で単価が高くなりやすい理由と注意点

1人目エンジニア採用で単価が高くなりやすい理由と注意点

1人目採用では、採用単価が構造的に高くなる要因が3つ重なります。

要因1:コストが1名にしか分散されない

採用コストは「何人採ったか」で割られます。5名採用なら外部コスト400万円でも1人あたり80万円ですが、1名採用なら同じ400万円がそのまま採用単価になります。スタートアップの1人目採用では、この「割り算の恩恵」が一切ありません。

要因2:経営者が採用工数を担う「機会損失コスト」

採用専任がいない段階では、CEOやCTOが採用業務を兼務します。仮にCEOの時給換算が1万円で、採用活動に週10時間を3ヶ月費やすとすれば、内部コストは約120万円(1万円×10時間×12週)に相当します。この金額は予算書には現れませんが、採用単価の実態として計上すべきコストです。

さらに1人目エンジニア採用では、JD(職務記述書)の設計・技術要件の言語化・コーディングテストの作成など、専門性が求められる工程でCTOや技術顧問の時間が必要になります。これらの工数コストを見落とした状態で「エージェントに頼めば楽になる」と考えると、実態の採用単価は想定の1.5〜2倍に膨らむことがあります。

要因3:採用ミスの代償が組織全体に波及する

1人目エンジニアは単なる戦力補充ではなく、その後の採用基準・開発文化・技術スタック選定に影響します。ミスマッチによる早期離職が発生した場合、再採用コストだけでなく、プロダクト開発の遅延・チームのモチベーション低下といった間接コストも発生します。採用品質を落としてコストを下げるのは、1人目採用では特にリスクが高い選択です。


コストと採用品質を両立する手法の選び方:判断チェックリスト

コストと採用品質を両立する手法の選び方:判断チェックリスト

手法を選ぶ前に、以下の10項目を確認してください。○の数と分布によって最適な手法の方向性が見えてきます。

【採用手法選定チェックリスト:1人目エンジニア採用版】

#確認項目○ならこの手法が有力
1採用成功時に年収の30〜35%を一括で支払える予算がある人材紹介(エージェント)
2採用活動に充てられる内部工数が週5時間以下しかない人材紹介(エージェント)
3技術要件を言語化できるCTOまたは技術顧問がいるスカウト・ダイレクトリクルーティング
4候補者と非公開で接触したい(ステルス採用の必要がある)ダイレクトリクルーティング
5採用完了まで3〜6ヶ月以上の猶予がある求人広告・リファラル
6既存メンバーに採用を促せるエンジニアのネットワークがあるリファラル採用
7「カルチャーフィット」を採用基準の最上位に置いているリファラル採用・人材紹介
8自社の認知度が低く、知名度に依存しない集客が必要ダイレクトリクルーティング
9採用予算が100万円未満に限られているリファラル採用を軸に検討
10過去のエンジニア採用で応募はあったが内定承諾率が低かった口説きの設計を見直す(手法より先に要件・オファー設計の改善)

判断の目安

  • 1・2に○ → まず人材紹介1〜2社に絞って依頼する。複数社への一斉依頼は候補者の重複を招くため、信頼できる1社と深く連携する方が実態上は機能しやすいです。
  • 3・4・8に○ → ダイレクトリクルーティングツールへの投資を検討する。ただし週10時間程度のスカウト送付工数を確保できることが前提です。
  • 5・6・7に○ → リファラルを主軸にしつつ、補完手法としてエージェントを並行させる組み合わせが現実的です。
  • 10に○ → 手法変更より先に内定承諾率を上げる採用設計の実践ガイドを参照し、オファー設計・候補者体験の改善を先行させてください。

予算別・状況別の判断をさらに整理すると以下のとおりです。

予算規模主力手法補完手法
〜100万円リファラル採用採用広報・SNS活用
100〜200万円ダイレクトリクルーティングリファラル
200〜300万円人材紹介(エージェント1〜2社)ダイレクトリクルーティング
300万円〜人材紹介+ダイレクトリクルーティング併用リファラル強化

採用単価を下げるための実践的なコスト最適化アクション5選

単価を下げる施策は、「外部コストを削る」よりも「内部コストを減らす」か「採用成功確率を上げる」アプローチのほうが再現性があります。以下の5つは、採用専任がいないスタートアップでも実行可能な施策です。

アクション1:JD(求人票)の精度を上げて応募母集団を絞り込む

エンジニア採用で最も見落とされているコスト削減策は、JDの精度向上です。曖昧なJDは「あてはまるかもしれない」候補者からの応募を増やし、選考工数を無駄に膨らませます。技術スタック・フェーズ・1人目として担うミッションを具体的に書くと、応募数は減っても選考通過率が上がり、トータルの工数は減少します。JDの書き方については求人票の書き方を完全解説!応募が集まるコツと法律に関する注意点とは?も参考にしてください。

アクション2:エージェントへの依頼社数を絞り、情報共有の質を上げる

多くのエージェントに同時依頼すると、「同じ候補者が複数社経由で来る」「エージェント側が量を優先した紹介をしてくる」という問題が起きます。信頼できる1〜2社に絞り、自社の事業内容・カルチャー・採用課題を深く伝える時間を投資するほうが、採用品質とスピードの両方が上がる傾向があります。

アクション3:技術面接のテンプレートを事前に設計し、CTOの工数を削る

コーディングテストや技術面接の設計をそのつど行うのは、CTOの貴重な工数の浪費です。最初の1名採用時に評価シートと技術面接の質問テンプレートを作成しておくと、2人目以降の採用でも再利用でき、内部コストが逓減します。エンジニア評価制度の作り方と運用のポイントでは評価基準の設計手順を解説しています。

アクション4:リファラルを「依頼する文化」として仕組み化する

リファラル採用は外部コストが最も低い手法ですが、「声をかけてみてください」という呼びかけだけでは機能しません。採用しているポジション・求める人物像・紹介インセンティブの有無をドキュメント化し、既存メンバーが紹介しやすい状態を整えることが先決です。リファラル採用の仕組み化についてはスタートアップこそリファラル採用を!成功に導く具体的な手順と注意点を解説で詳しく解説しています。

アクション5:採用広報に投資してインバウンド採用を育てる

ブログ・登壇・OSS貢献・採用ページのコンテンツ強化といった採用広報は、即効性はないものの、中長期的に「エージェントを介さずに応募が来る」状態を作ります。外部コストがゼロに近い採用チャネルを育てることは、2人目・3人目採用のコスト最適化にも直接つながります。


まとめ:1人目エンジニア採用の単価設計で押さえるべきポイント

  1. 採用単価は外部コストだけでなく、経営者・CTOの工数を時給換算した内部コストも合算して把握する。 内部コストを無視すると実態の単価は想定の1.5〜2倍になることがある。

  2. 手法ごとの単価レンジは「年収の30〜35%(人材紹介)」「30〜100万円(求人広告)」「50〜150万円(スカウトツール年額)」「0〜50万円(リファラル)」が目安。 ただし1人目採用ではコスト分散が効かないため、相場よりも「手法ごとの成功確率と採用品質」を重視して選ぶ。

  3. 予算・社内工数・技術知見の言語化能力・採用スピードの4軸で自社の状況を棚卸しし、チェックリストに沿って手法を選定する。 「とりあえずエージェントに頼む」という判断は予算を消化しやすいが、1人目採用では深い連携と候補者への口説きが品質を左右する。

  4. 単価最適化の打ち手は「外部コストを削る」より「内部コストを減らす」「採用成功確率を上げる」アプローチが再現性高い。 JDの精度向上・エージェントの依頼社数の絞り込み・技術面接テンプレートの整備は即日着手できる。

  5. 次の一歩として、まず本記事のチェックリスト10項目に○×をつけ、主力手法の仮決定と予算配分の試算を行う。 その後、スタートアップのエンジニア採用全体の進め方についてはスタートアップ企業がエンジニア採用を成功させる戦略は?課題から具体的な手法まで解説1人目採用大全も合わせてご参照ください。


Hitorimeは、スタートアップの1人目人材(最初の重要な採用)と採用企業をつなぐ転職サービスです。エンジニアをはじめとする1人目採用では、要件定義から手法選定・オファー設計・入社後の立ち上がりまで、一般的な中途採用とは異なる判断が求められます。Hitorimeでは、そうした1人目採用ならではの難しさに伴走しています。本記事は山下雅弘監修のもと作成しています。

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監修者

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株式会社APILLOX 代表取締役

山下 雅弘

大阪大学大学院中にインターンとしてエンジニアとしてのキャリアをスタート。大学院卒業後、AI自動テストツールの開発を行う会社にエンジニアとして入社。1年半後にフリーランスとして独立、さらに1年後に株式会社APILLOXを創業。1人称で開発してきたHitorimeを2025年1月にリリース。自身も一人目エンジニアや一人目経営企画として事業の立ち上げに深く携わる中で、「一人目」というポジションは非常にチャレンジングでありながら、早期にリーダーシップを経験でき、大きな裁量を持って自らを成長させられるキャリアだと確信。この実体験こそが、一人目人材と採用企業をつなぐHitorimeを立ち上げた原点となっている。

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